Messageアドバンテッジパートナーズ共同代表からの挨拶

アドバンテッジパートナーズは、1997年に日本で最初のプライベートエクイティファンドを設立以来、おかげさまで順調に発展して参りました。現在、日本の中堅企業を対象としたバイアウトファンド、アジアの中堅企業を対象としたバイアウトファンド、マイノリティ投資を通して上場企業の成長支援を行うプライベートソリューションズファンドの運営を行っています。三種類のファンドは、投資先に十分な経営の側面支援を提供し企業の根源的価値を増大させる、という考え方で共通しています。今後も投資先への真の意味での価値提供を基本的手法として、投資活動を拡大して参ります。

日本のプライベートエクイティ市場は、この20年強で市場参加者も増加し、投資実績・回収事例も増え、着実な成長を遂げて来ました。近年、年間100件、5,000億円を越える投資が行われています。また多くの投資回収の成功事例が十分な価値創造が行われて来たことを示しています。プライベートエクイティファンドが、日本経済の歪みの調整、業界再編の促進、個別企業の成長支援などに十分な機能を果たしていることが認知され始めました。日本のプライベートエクイティ市場は、今後、より大きな発展をして行くでしょう。アジアのプライベートエクイティ市場は、各国の経済成長を背景にグロースキャピタル分野から発展を遂げて来ました。そして5年ほど前から、人口ボーナス期の終焉・経済成長の安定化を背景に、大手コングロマリットの事業ポートフォリオの再編、オーナー系企業の世代交代・後継者問題への対応をテーマとしたバイアウト案件が増加し始めています。アドバンテッジパートナーズは、2007年に香港オフィスを開設以来、アジアのプライベートエクイティ市場の変化を把握しながら2016年に中国圏・東南アジア先進国を中心としたミッドキャップのバイアウトファンドを設立いたしました。当該ファンドも順調に投資実績を積み上げております。

日本企業は、人口オーナス期への突入を主原因としたマクロ経済の成長鈍化を背景に、将来の成長分野の発見と取り組み、AIなどのデジタル技術の本格的な経営への活用、業種・企業規模を越えて広範におよぶ人材不足等の課題にさらされています。また世界的趨勢であるESGへの取り組みもまだまだ緒に就いたばかりと言えるでしょう。地球温暖化問題への対応、女性の社会進出支援の必要性の増大、ガバナンス体制の脆弱性を背景とした諸問題の発生等、取り組むべき課題は多く、またそれらの課題は企業の規模を問わず存在しています。アジアの諸企業も、地域全体において人口ボーナス期の終焉が近く、また人件費の上昇から従来型の世界の生産基地としての役割を終えようとしています。各企業は自らの差異性を構築し、世界市場に独自の商品・サービスを販売していく必要性に迫られています。アドバンテッジパートナーズは、日本・アジアでのバイアウトファンドならびに上場企業へのマイノリティ投資と経営上の側面支援を提供するプライベートソリューションズファンドを通して、それらの課題解決に貢献して参ります。

私たちは、社会全体・対象企業の全関係者との利害の公平性に常に配慮することを理念としています。国内外を問わず、卓越した機関投資家様が当該理念と実績に共感して下さり、長く当社の投資活動を支えてきて下さっています。私達の大きな財産であり強みです。23年間の投資活動を通して100件を超える累積の投資実績と内部に蓄積された諸ノウハウそして経験豊富で能力の高い人材群も当社の大きな強みです。これらの強みを生かして私たちは、今後より一層の成長を目指して参ります。

2020年2月

笹沼泰助、リチャード フォルソム